うつ病の部下への正しい接し方とは?
うつ病になった部下に対してどう接したらいいのかという問題は、大変難しいものがあります。
うつ病は、ホルモンバランスが崩れることによって、自律神経が乱れて起こるとされています。
仕事がスムーズに回らなくなってきますが、これは本人の能力ではなく、病気によるものなのです。
また、本人が意図しているわけではないのに、周りからはサボっているように見えたり、手を抜いているように見えたりします。
このようなうつ病を患った部下へはどのように接していけばよいのでしょうか。
まず、原則的には医師の判断や指示を優先するようにします。
うつ病になると、その症状の重さにもよりますが、医師からは会社を休むように指示されます。
医師の診断書に従って、適切な対処をすることが求められます。
このような病気では、仕事もスムームに進まず、周りの社員との連携にも支障が出ることが多くなります。
当面は、休職扱いにして療養に努めてもらうようにします。
では、出社可能な状態になった場合にはどうすればいいのでしょうか。
いきなり、以前と同じ仕事を任せても無理が生じ、直ぐにうつ病が再発してしまいます。
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まずは、本人ができる範囲の仕事に限定して、大きなプレシャーを与えないようにします。
周りの社員にも本人の状態を知らせて、充分なサポートができる体制を整えていくようにします。
また、大きな判断が必要な仕事は任せないことも大事になります。
たとえ、管理職だったとしても、会社や顧客にとって大きな影響のでるような判断を伴う仕事は避けるほうがいいです。
比較的、簡単な仕事で、間違えても他の社員がすぐにリカバーできるような仕事を中心に任せるようにします。
また、常に本人の相談に乗れるように気配りも必要になります。
迷っていたり、判断しにくいようなことがあれば、助言をしたり、状況を確認したりすることも大事です。
本人からも毎日の報告をしてもらい、お互いの意思疎通をしっかり図るようにします。
さらに、残業や休日出勤といった勤務はしばらくは避けるようにします。
余計なプレッシャーを与えることになり兼ねません。
また、本人には定期的に医師との面談等を行なってもらい、その状況に応じて仕事内容等を検討していくことも必要です。
うつ病は治療にも時間がかかり、社会復帰にもいろいろな障害が出てくるものです。
時間をかけてじっくりと、対応していく必要があります。
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うつ病で注意が必要な治りかけの症状とは?
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